大学で化学を専攻していた理系出身者が、研究職の道を選択せずに証券会社に就職したというのはよくある話です。採用する企業の人事担当者も、社会人として基礎から教えこんでいけばこの人は将来的に我が社にとって有益と判断したものと思われます。未経験の領域であっても、社会人と学生とは根本的に異なりますから企業での教育が大きくものを言います。文系出身者が未経験の研究職をこなせるかとなるとどうでしょう、その分野にもよりますが答えは「こなせる」と答えて間違いありません。
文系出身者であっても、石の上にも三年の諺通り苦労に苦労を重ねる期間は必要です。概して企業は新人の教育期間を3年間と設定しますから、未経験の文系出身者が日々努力してくれれば研究職として大成しないはずはないと断言できます。これには本人の努力だけでなく、周りの諸先輩たちのフォローアップが大きく影響してくることを肝に銘じておくことが大切です。誰だってけなされたりバカにされたりすればやる気も失せ、会社に行くのも嫌になります。
一つ一つを丁寧かつ親切に教えこんでいけば、文系出身者であっても花開く時が必ず訪れるものです。先輩がやってみせやらせてみせて褒めてやる。誰かの諺にもあるように、人を育てることを念頭に置けばできないことなどありません。所詮は人が作り出したものです。
それを人が克服できないことなど、この世にはないと考えて差し支えありません。文系出身者にもその人の持つ特性を活かしてあげ、研究職として大成出来るようにするのが採用した企業の義務と思われます。
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